第5回インドスタディーツアー報告

 清掃労働者、インドの里子たちと出会う
ー差別・貧困と闘うダリットとの連帯を求めて!-

清掃・人権交流会事務局長 押田 五郎

 2010年8月5日から11日

クーナンカラナイ村で子どもたちと筆者

第5回スタディーツアー

  インド人権スタディツアーは二〇〇五年に始まり今回で五回目。毎回のスタディツアーでは、インドの人権状況の把握、都市スラムや農村の厳しい実態、子どもたちの状況などを見ながら、現地の人々と触れ合って連帯を深めることを目的としています。  今回のツアーは二〇一〇年八月五日から十一日までの一週間行なわれ、多くの里子たちとも出会えました。私自身は二回目の参加です。  成田を発ち私たちが向かったのはインド南部タミールナドゥ州の港湾都市・チェンナイ。
   私たちの受入れ団体はチェンナイを中心に活動しているワーム(女性意識解放運動)で、その中心メンバーは弁護士のエリー・キャロリンさんです。 

アンベッカーブリッジの子どもたち

伝統的な漁船が今も活躍

第5回スタディーツアー

第5回スタディーツアー

  最近のインドは中国と並んで大きな経済発展やIT大国として世界から注目されています。人口は現在十二億人。何年かすると中国を抜いて人口世界一になると言われています。  経済発展が注目されていますが、その影に極めて深刻な格差と貧困がインド社会を覆っているのも事実です。
   人口の三分の一以上が生活費一日一ドルの貧困ライン以下の生活と言われ、膨大な数の子どもたちが児童労働で家計を支えなくてはならず、思うように学校に行くこともできません。二〇〇一年の統計では全体の識字率は65・38%です。また男性優位の社会の中で、女性は勉学の機会を与えられなかったり、暴力を受けるなど一層の差別と直面しています。

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